シュルケ・ジャパンは、ヨーロッパを中心にドイツから世界中に感染予防の製品やサービスを展開する シュルケ&マイヤーの日本法人です。
ドイツ本社は17世紀にコレラ感染拡大の封じ込めに大きく貢献した歴史を持ちます。一方で私たち日本法人の前身は、1990年代にジョンソン・エンド・ジョンソン社がアジア・オセアニア地域向けに立ち上げた手指衛生ブランドMICROSHIELD®(マイクロシールド)です。
特に日本ではアルコールによる手荒れに悩む医療従事者が後を絶たないなか、手指消毒剤「ピュアラビング®」や「ピュアミスト®」は、そのうるおい成分配合の処方を高く評価いただき、日本の医療現場で愛される存在へと成長していきました。
2015年にはエアリキード社の傘下にあったシュルケ&マイヤー社がMICROSHIELD®ブランドを買収し、日本法人は販売をパートナー企業へ委託するビジネスモデルへと切り替わりました。
以降はシュルケブランドの環境清拭ワイプやデンタル・内視鏡器具の洗浄剤など、ラインアップを拡大してまいりました。
そして私たちが2020年4月にエアリキードから独立し、「シュルケ・ジャパン」の社名で新たなスタートを切ったとき、世界中が新型コロナウイルス感染拡大の渦中にありました。
パンデミックを通して手指消毒剤の使用量が急増したことにより、手荒れや遵守率の課題が改めて浮き彫りになったのです。この状況が、私たちがMICROSHIELD®ブランド立ち上げ当初からの願いを再認識するきっかけとなります。それは、「ひとりでも多くの医療従事者にとって毎日の手指衛生をうれしい習慣にすること」。パートナー企業の協力のもと、MICROSHIELD®のリブランドプロジェクトを始動し、2023年にはブランド史上初のノンアルコールにして、もっとも手肌にうれしい処方となる「ピュアアルゼロ®フォーム ノンアルコール手指消毒剤」を発売しました。
また、2020年以降は環境清拭にも、より強固なエビデンスや幅広い素材適合性が求められるようになりました。それらの要件を満たし、ドイツをはじめヨーロッパ各国でパンデミック以前から高い評価を受けていたのがマイクロジッド®プレミアムワイプです。シュルケの130年以上の感染予防における知識と経験が生み出したこの製品を、変革の時を迎えた日本の医療現場へ国内のパートナーを通してお届けできたことをシュルケグループの一員として誇りに思います。
こうして歴史的なパンデミックの中で大きな節目を迎えたシュルケ・ジャパンは、今後も愛され続ける製品と信頼されるサービスを通じて医療従事者と患者様に貢献してまいります。
2024年
シュルケ・ジャパン代表
黒田 龍
Ryo KURODA